私がAIという言葉を初めて聞いたのは2001年に遡ります。大ヒット映画「シックスセンス」で一躍トップ子役に上り詰めたハーレイ君(当時の感覚で)が出演するA.I.という映画が封切りされた時です。中学生であったにも関わらず目を離すと消えてしまう子供であった為、両親とショッピングモールに行く時は一時託児所がわりにシネコンの前でお別れをしていたのでした。さて巨匠スピルバーグきっての駄作と言われるこの映画。古から人型ロボットが映画に登場しておりましたが、「鋼鉄の物体はいつしか人の心を持ち感動のフィナーレを迎える。」というありふれたストーリーは最早2000年時点で擦りすぎて、当時ですら新鮮味に欠け大人たちの評価は軒並み低評価でした。しかしながら中学生の擦れていない田舎の僕には、この展開に興奮と感動を、近未来への期待を抱いたまま帰路につかせる事に大成功し、AIという物体を刷り込ませる事になる貴重な原体験となったのでした。
それから20年経ちホットワードとしてAIが再び注目を集めるようになりました。
が、イヤイヤ私の記憶が確かならAIという言葉昔からよく使っていたよな。聞いていたよな。そこで調べてみるとやはりAIは今は第四次?のブームなよう、1950年代から使われており、コンピューターによる答え探しが始まった時からAIの歴史は幕を開け、使われるようになり、今日においては最もポピュラーなAIブームとなっという変遷となります。某エンジニア系PodcastではAIブームについて「今さらか」と意外にも冷めた様子でブームを語っていました。そして彼らは同時にAIという単語をIRのどこかに入れれば株価が上がる、シリコンバレーのAIバブルの様子を嘲笑していました。
2022年11月30日はAI界において記念日になったに違いありません。Open AI社が対話型人工知能ChatGPTをローンチしました。ちなみにCo Founderはイーロンマスク。TSLA/SPACE X /Twitterと来世紀歴史の教科書に載りそうなほどHOTな実業家ですが、そんな彼が始めたOpen AI社のChat GPTは直ぐに全世界を席巻し、早くも私たちの生活に浸透しつつある状況かと思います。ChtaGPTは文章生成系・自然言語処理系のAI技術とカテゴライズされます。このカテゴリの技術は一般的に暮らす私たちが利用しやすいAI技術となります。最も得られる効果としては作業の効率化になります。例えばメールの返信が溜まってきてめんどくさい時に、キーワードをいくつか入れて文章を作ってもらう。挨拶の文章を考えてもらう。ECサイトの運営者が商品ページを作ってもらう。などなど利用シーンは想像するだけで無数に存在します。0から1を生み出す作業は難しいかもしれませんが、10から100にする作業はかなり簡略化されます。一方で欲しい答えを導き出す聞き方のコツの習得も必要かもしれません。
先ほど挙げたのはChatGPTに代表する文章生成系・自然言語処理系のAI技術になりますが、その他にも多数AI技術が存在し、またはかなり浸透をしています。後編ではFashionとAIにフォーカスし、その活用と今後の展望について報告と考察を述べたいと思います。